2025.03.11 06:48福永解釈と合唱LP 福永解釈とは,直接には多田武彦の男声合唱組曲「富士山」の4曲目「作品第拾捌」(じゅうはち)の冒頭,福永陽一郎が振ったテンポのことを指す。関西学院グリークラブの広瀬先生が新月会90周年演奏会で書かれた解説による(正確には「福永陽一郎解釈」)。 先生の文章に触発され,漠然と思っていたことを一気に描き下ろした。
2025.03.10 10:14グリークラブアルバムの研究 外国曲編今回からこの項目も,ブログへのリンクを貼る形式とする。26. 水夫のセレナード作曲者であるエマーソンについてと戦前に日本で歌われた彼の男声合唱曲や,よく取り上げていたオリオンコールについてもまとめる。
2022.12.31 06:49柳川の旅 -男声合唱組曲「柳河風俗詩」のために- (1),(2) 北原白秋のふるさと「柳河」は,昔から訪れてみたかった(現在は「柳川」だけど,「柳河」と書かないとしっくりこない)。白秋は昭和17年(1942年)11月2日に亡くなっているので,2022年は没後80周年。訪れる機会としてちょうどよい。コロナの第六波,第七波がほぼ連続してあり,なかなか機会がなかったけど10月中旬に行ってきた。季節も良いし,ちょうど全国旅行支援も始まり,ベストタイミング。
2022.12.31 06:42東京コラリアーズ縁起 東京コラリアーズの研究 特別編3 「東京コラリアーズ縁起」の冒頭を紹介したのは2020年12月30日のこと。それから2年半経ってしまった。言い訳になるけれど,サボっていたわけではなく,声楽家畑中良輔はなぜ合唱に入れ込んでくれたのか,そして畑中がうけた戦前の合唱教育についてを調べ,畑中が絶対音感教室に通ったことに触発され戦前の絶対音感教育について調べ,畑中とならぶ木下保を調べ,と次々と派生する興味の対象を調べていった。 さらに「東...
2022.12.31 06:21「男声合唱」か「男性合唱」か?male chorusやMännerchorは「男声合唱」と訳されているが,大正の終わり頃に山口隆俊が指摘したように,直訳は「男性合唱」。それがなぜ男声合唱とされたのか?について。
2022.05.12 08:47多田武彦の「ミスマッチ」について 及び 「追加」 多田武彦の漢字の読み方は,詩人の読み方や慣用的な読み方と異なるものが散見される。「室」のように辞書的に多田が正しく,詩人の慣用的な用法は辞書的に不可なケースもあるので,これを「多田の読み間違い」とするのは適切ではない。ここでは誤読も含め「ミスマッチ」と呼び,初期の作品で例を見ていく。 多田や作品をおとしめる意図は毛頭なく,フラットにミスマッチの事例と起こった理由をいくつか集め,多田の作...
2021.11.27 07:25第70回東西四大学合唱演奏会の中止と男声合唱組曲「雨」について 第70回の東西四大学合唱演奏会が昨年の第69回に続いて中止となったことに絡め,過去最大の危機だった第18回について当時の状況をまとめた。 関西学院グリークラブが演奏した多田武彦の男声合唱組曲「雨」をめぐる話題。第1曲における「室にいる」が「しつにいる」から「へやにいる」と変更された件について。 連載第一回は下記から。
2021.11.27 06:28東京コラリアーズ縁起 東京コラリアーズについて調査と研究を進めてきたが,その後入手した大阪労音演奏会パンフレット「東京コラリアーズとダークダックスによるポピュラーソングアルバム」に,福永自身による「東京コラリアーズ縁起」が掲載されていた。 本来なら,「東京コラリアーズ 誕生編」に適宜引用し以前の記述を修正するべきなのだろうが,福永の視点でまとまった文章だから,敬意を示す必要がある。ここでは文章を引用する形で...
2020.11.09 08:52初期のダークダックスについて -東京コラリアーズの研究 特別編-「東京コラリアーズの研究 特別編」として,初期の(昭和30年代までの)ダークダックスについて9回のブログ記事を書いた。これも長いのでこちらに転載せず,ブログの最初のページへのリンクを貼る。https://ameblo.jp/tonotono-57-oboegaki/entry-12633186900.html