2019.09.09 05:00グリークラブアルバムの研究 各曲編 25. 柳河 本来は「グリークラブアルバムの研究 日本曲編」の最後だが,長文になったため別項目とする。25. 柳河作詩 北原白秋作曲 多田武彦 グリークラブアルバム日本語編のラストは,やはりこの曲。組曲「柳河風俗詩」の第一曲であり,多田武彦データベース*によれば「87年のご生涯で113作の組曲(うち95作が男声合唱組曲),単曲ベースのカウントで719曲の合唱曲を作曲」の第一曲でもある。個人的にも初...
2019.09.08 08:14グリークラブアルバムの研究 日本曲編20. 帰ろ 帰ろ作詩 北原白秋作曲 山田耕筰編曲 福永陽一郎 ここからしばらく日本語の曲になる。この曲は北原白秋作詩・山田耕筰作曲と,「童謡・唱歌のゴールデンコンビ」の作。大正14年(1925年)4月に雑誌「童話」に発表された。曲名は曲名は「帰ろ 帰ろ」となっているが,「かえろ かえろと」が正しい(最初につけられた)。「かえろ かえろ」としているものもある。この曲や白秋と耕筰の関係など,書籍やネ...
2019.09.03 08:13「流浪の民」と「薩摩潟」 以前,「合唱という言葉はいつ頃から使われたか?」に,シューマンの「流浪の民」は明治40年に石倉小三郎が現在も使われている訳をつけるまえは,鳥居忱の創作訳で「薩摩潟」として歌われたことを紹介した。「明治40年にはシューマンの「流浪の民」が,今なお使われる「ぶなの森の葉隠れに」で始まる石倉小三郎の新訳で歌われることが報じられている。それ以前は東京音楽学校の教授だった鳥居忱の作歌で「薩摩潟」として歌わ...